Apple対Epic Gamesの裁判は5月3日に設定

米国カリフォルニア州北部地区の連邦地方裁判所で、企業の弁護士と裁判官との間の会議中に、Apple と Epic Games との間の法廷裁判の日程が正式に2021年5月3日に設定され、2021年4月21日に予審会議が開催されることが発表されました。

Epic-Apple紛争を担当するカリフォルニア州北部地区のYvonne Gonzalez判事は、このケースが十分に重要であるため、証人がカリフォルニア州北部に来て、進行中のCOVID-19パンデミックにもかかわらず、直接裁判所に出席する必要があると述べました。彼女は、物理的な法廷で宣誓することで、デジタル裁判と比べて証人が嘘をつく可能性が減ると考えています。

判事は裁判が2〜3週間続くと考えていますが、Epicは4〜5週間の長期裁判を求めています。ただし、裁判の正確な期間は後で決定されます。

5月のCOVID-19感染者数を考慮すると、裁判はZoomを介して実施される可能性もありますが、これは実際の裁判日に近づいてから決定されます。いずれにせよ、裁判は5月に進行します。

審理中は、各当事者間のソーシャルディスタンスの実施、法廷内の人数制限、証人が保護マスクをせずに話すための十分なスペースを提供するなど、すべての必要なCOVID-19安全対策が講じられます。

旅行が必要な人には、裁判後2週間の隔離のためのリソースが提供され、健康上の理由で旅行できない人のための健康考慮がなされます。

裁判中、Epic GamesはAppleが反競争的な行為を行っていることを証明しようとします。特に、ゲーム内購入において独自の支払いシステムの使用を禁止していることにより、開発者がAppleに15-30％の手数料を支払わざるを得ない状況にしています。

一方、AppleはApp Storeの手数料が公正で市場のレートと一致しており、そのApp Storeポリシーが強力な顧客保護を提供していることを証明することを期待しています。

Valveは最近、この争いに非自発的に参加しました。同社は、Epic Games StoreとSteamの両方で提供されている436のゲームに関するデータを提供することになっています。

5月3日に行われる審理は最初のものであり、このプロセスは長引く可能性があり、審理には数週間かかると予想されます。

この2社間の紛争は2020年8月に始まりました。EpicがFortnite 内で直接支払いシステムを導入し、AppleがFortnite をApp Storeから削除したためです。その結果、EpicがAppleに対して反トラスト訴訟を提起し、その後Appleが反訴しました。現在、法的手続きが進行中です。

これまでに、Epicは米国、オーストラリア、英国、ヨーロッパの裁判所に戦いを持ち込んでいます。