Epic Games、欧州委員会に対してAppleに反トラスト苦情を提出

Epic Gamesは、Appleに対して欧州委員会に正式な反トラスト苦情を提出したと発表しました。Epic Gamesによると、このテクノロジーの巨人は、その支配的な地位を悪用して、iOSエコシステムを使用して非競争的な環境を作り出しているといいます。

Epic GamesのCEOであるTim Sweeneyによると、消費者は自分で選んだソースからアプリをインストールする自由があり、開発者は公正な市場で競争する権利があります。Appleの方法は、消費者にも開発者にも有害です。Epicは、Appleの「慎重に設計された競争制限」が、プラットフォーム上の開発者に対してテクノロジーの巨人に過度のコントロールを与えていると述べています。

Appleの反競争的な慣行の一例として、App Storeでのすべてのアプリ内購入から30％の手数料が挙げられます。以前、これは昨年8月に勃発した両社間の対立の原因となりました。このときEpic GamesはAppleの30％の手数料を回避するためにFortnite内で直接支払いシステムを作成しました。この結果、AppleはApp Storeからゲームを削除しました。開発者はその後、オーストラリアで法的手続を開始し、今年初めにはイギリスでAppleおよびGoogleに対する別の訴訟を提起しました。

Epic GamesとAppleの訴訟に関する9月のオンライン裁判で、裁判官のYvonne Gonzalez Rogersは、*Fortnite*の開発者の主張が「特に印象的ではない」と述べました。彼女によると、Epic GamesはAppleの規則を違反したにもかかわらず、開発者が反対する30％のコミッションはゲーム業界での標準的な慣行です。

裁判所の決定に不満を抱いたEpic Gamesは、反トラスト法の基準がやや異なる欧州連合に訴えることにしたようです。欧州の当局は通常、こうした苦情に大きな関心を示し、被告企業に対して厳格な精査を行います。

「Epicは米国、オーストラリア、イギリスの場合と同様に、Appleからの損害賠償を求めているわけではありません。消費者と開発者に利益をもたらす公正なアクセスと競争を求めているだけです」とEpicの声明に記されています。

Epicからの苦情は、欧州連合がAppleに対する正式な反トラスト調査を開始すると発表したことを受けたものです。EUは、AppleのポリシーがApp Storeでの公正な競争を不可能にしているのではないかと懸念しています。Telegramという人気のメッセンジャーも、AppleのポリシーについてEUに苦情を提出しました。

米国でのAppleとEpic Gamesの訴訟は、4月21日の予備審問の後、5月3日に開始される予定です。