NASA、月の表面に水分子を発見

記者会見で、NASAの赤外線天文学のための成層圏天文台（SOFIA）は、月の陽の当たる表面に水が存在することを初めて発表しました。

1969年にアポロ宇宙飛行士が初めて月から帰還した際、月は完全に乾燥していると考えられていました。それから長い年月が経ち、今では地球の衛星の南半球にある最大のクレーターの一つであるクレイヴィス・クレーターで研究者によって水分子が発見されました。クレイヴィスは非常に巨大で、地球からも見ることができます。

天文台によれば、クレーターの土壌1立方メートルには、約0.3リットルの水が含まれています。NASAは、この発見により、月の表面全体に水が分布している可能性があることが理解されるようになったと主張しています。以前は、月の暗い領域のクレーターにのみ水分子が存在すると考えられていました。

しかし、研究者たちはこの水を資源として利用できるかどうか確実に結論を出すことはできません。NASAの管理者であるジム・ブライデンスタインは、月に水を見つけることがアルテミス計画の研究計画において重要であると述べています。2024年には、宇宙局はアメリカの宇宙飛行士を月に戻し、氷水が保存されているはずの南極地域での研究を行う予定です。

NASAは2024年に人々を月に送り出すための宇宙船を開発するために、3つの民間企業に声をかけました。宇宙局はダイネティクス、イーロン・マスクのスペースX、ジェフ・ベゾスのブルーオリジンと契約を結びました。