ご存知の通り、現在世界中の科学者がCOVID-19感染症の治療薬とワクチンを積極的に試験しています。今週、Samsung BiologicsはSamsung Electronicsのバイオテクノロジー部門であり、Vir Biotechnologyというバイオ医薬品スタートアップからCOVID-19治療薬を生産するための最大の契約を獲得しました。


契約の総額は3億6千万ドルで、これは2019年のSamsung Biologicsの総収益の63%に相当します。Vir Biotechnologyが開発を完了次第、Samsung BiologicsはCOVID-19感染症治療薬の生産を開始します。

先立って、主要製薬会社のGlaxoSmithKlineはVir Biotechnologyに最大2億5千万ドルを投資して、ウイルス感染を防ぐワクチンの長期プロジェクト2件を資金提供する決定を発表しました。

現在、Vir Biotechnologyの研究者は潜在的なワクチンを作製中です。現時点では、その薬は「SARS-CoV-2モノクローナル抗体」と呼ばれ、その名の通りモノクローナル抗体に基づいています。

現在、Vir Biotechnologyの2つの薬が臨床試験段階に向けて準備されています。それらはどちらも1人の患者からの抗体に基づいており、長期的に効果を持続するように改良されています。同社の専門家は長期的な免疫を作るためにそのうちの一つの薬を改良しました。

Samsungのスポークスマンによれば、両社は7月末までに最終契約に署名することを見込んでいます。

薬の試験生産は今年の10月に始まる予定で、韓国、ソウルから南西に30キロ離れた松島のSamsung Biologics工場で行われます。

公式および専門家によれば、抗体ベースの薬は3つの可能な方法で使用できると言います:

  1. 医療従事者のような高リスクの人々の感染予防。
  2. COVID-19感染に起因する深刻な呼吸器疾患の発症予防。
  3. COVID-19による深刻な呼吸器疾患の患者の治療。

SamsungとVir Biotechnologyのパートナーシップは、韓国の文在寅大統領が全員で協力してCOVID-19のワクチンと治療薬を開発するよう促した翌日に発表されました。ちなみに韓国政府はワクチン開発プロジェクトを支援するために約1億7千2百万ドルを投資する計画です。